武甲山

◆ 武甲山の石灰岩 ◆

 武甲山は秩父盆地の南東隅にほぼ東西の山稜をもち、羊山丘陵の南端に接しています。地形はたいへん険しく、随所に断崖・絶壁があります。これは山の北側に広く分布する石灰岩層が、侵食に対して強い抵抗を示してきたためです。 武甲山の石灰岩層は、武甲層と呼ばれる中生代三畳紀(トリアス紀)の堆積物の上層部を形成する地層であり、輝緑凝灰岩や変質玄武岩からなる下層部の宇遠沢輝緑凝灰岩部層とは互層漸移の関係にあります。また、武甲層の上層にはチャート,粘板岩,輝緑凝灰岩等からなる影森層が整合に重なっています。 この石灰岩層は主体となる灰色〜暗灰色石灰岩を中心に、その下層に有機物を多く含む黒色石灰岩、上層には黒色石灰岩や珪質石灰岩を重ねた層序構造を持っています。このうち採掘対象となっているのは灰色〜暗灰色石灰岩層です。この層は一般に潜晶質で、他層の挟みは極めて少なく、化学成分上も石灰分の高い良質な石灰岩として知られています。 武甲山の石灰岩は推定可採鉱量約4億トンといわれ、日本屈指の大鉱床です。

【参考文献】  「秩父武甲山総合調査報告書〔上巻〕自然編」 武甲山総合調査会 (昭和62年)

武甲山の地質断面図(2010年現在)

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